介護福祉士の置かれている現状とは?
介護福祉士とは社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士福祉という三大国家資格のうちのひとつで、介護業界の資格の中では唯一つの国家資格となっている。 国は介護サービス全体の質を向上させるために、介護福祉士を介護事業の中心的な存在として位置づけとていく方針を示しているのだ。
厚生労働省が調査した統計によると、2014年度に発表された要介護(要支援)認定者数は、約606万人となっている。2000年に公的介護保険制度がスタートしたのだが、その当時と比較すると総認定者数は2倍以上に増加してるのが現状だ。人間の体は年齢を重ねるに連れて徐々に機能が低下していくため、当然介護が必要な人の割合も高くなっていく。しかし日本人の平均寿命が延びているのもかかわらず日本の人口は減少し続けているため、介護福祉士の数が足りないのが国を挙げての問題となっている。
介護福祉士は、一人で日常生活を送ることが難しい高齢者や障がい者に対して身体介護や生活援助をしていくことが主な仕事内容だ。介護の現場において介護福祉士は、利用者の状態に応じた状況判断をしていく必要がある。加えて介護福祉士の重要な業務の一環として、看護師などの他職種と連携した介護を行うべく幅広い知識が求められるのだ。
こうしたことから分かってくることは、介護福祉士の資格を所持しているのは専門家であることの証明だということである。しかも介護福祉士は、即戦力として就職や転職に有利な資格でもあるのだ。